本件は、ご依頼者様が相手方（夫）やその家族から離婚を強く求められため、一度は離婚届に必要事項を記入してしまいました。
そのまま離婚届を提出してもいいのだろうかと不安になり、弊所にご相談に来られました。
ご依頼者様は、相手方（夫）やその家族から、酷く罵倒されてしまったため、そのことについて相手方に責任を取ってほしいと考えていました。

弁護士は、相手方に対し、慰謝料を支払わない限り、離婚することができない旨を伝え、婚姻費用を請求する方針を立てました。
もっとも、ご依頼者様は、できる限り、早期の離婚も求められていたため、相手方には、相手方の行為が悪質であり、慰謝料が発生している事案であること、そのことをしっかりと認めて謝罪しない限り離婚には応じないことなど、相手方にしっかりとした事実を伝えることにしました。

最終的には、受任から２か月で離婚条件がまとまり、３か月後には離婚を成立させることができました。
離婚の条件としては、相手方がご依頼者様に対し、慰謝料２００万円、婚姻費用２ヶ月分を支払うというものです。

受任直後では、弁護士が相手方に対し、簡単な受任通知を送付することが通常ですが、ご依頼者様が早期の離婚を求められていたため、受任通知の段階で多くの事情を記載することにしました。
その結果、相手方も当方の主張を受け入れ、慰謝料及び婚姻費用を獲得した上で、早期の離婚という結論を獲得することができました。