ご依頼者様は、相手方である夫と婚姻後、お子様３名に恵まれましたが、夫が同じ会社の後輩の女性を親密な関係となり、自宅でもＬＩＮＥなどのやり取りを頻繁に行っているなど疑わしい状況にありました。

ご依頼者様としては、同じ会社の後輩ということで、指導や教育などどうしても関わりを持つ場面はあるものの、プライベートでもご依頼者様に内緒で出かけるなど浮気が疑われる事情がありました。

しかし、その後も、夫と当該女性の親密な関係は続き、さらには夫が離婚をほのめかすなどしてきたところ、夫と当該女性の不倫関係が明らかになり、ご依頼者様はひどく精神的ショックを受けて、不貞相手の女性に対する慰謝料請求をすべく、弊所にご相談されました。

担当弁護士は、まず、時系列に沿って、夫と当該女性の関係、他方で夫婦関係がどうであったかなど、詳細にヒアリングを行いました。
実際に、ご依頼者様と夫は、夫婦として関係は良好で、当該女性との関係で、夫婦関係が不和になったのではないかと疑われるほどでした。

そこで、担当弁護士は、ご依頼者様の代理人として、具体的なＬＩＮＥのやり取りを明示しながら、当方が不貞関係を把握していることを盛り込んだ書面を作成して、当該女性に対して不貞慰謝料を行いました。

相手方としては、すぐに弁護士に依頼して、弁護士間での協議となりましたが、相手方がよく行う夫婦関係破綻の主張などについても適宜反論を行い、示談での解決に向けて交渉を続けました。

最終的には、ご依頼者様として、まだ夫婦としては離婚に至っていなかったものの、不貞相手から１５０万円もの慰謝料を支払ってもらう形での示談が成立しました。
もちろん、不貞相手に慰謝料を支払ってもらったとしても、ご依頼者様やお子様が受けた精神的なショックが全て回復するとはいえません。

しかし、不貞相手に慰謝料を支払ってもらって示談にて解決するということで、一区切りをつけることができ、少しでも前を向くことができる事情になるかもしれません。

今回のケースでは、双方に弁護士が入っていたものの、慰謝料請求について交渉開始後２か月で解決に至った事案でした。
どのように不貞慰謝料請求の交渉を進めていくかは、ケースによって変わりますが、不貞によって受けた精神的ダメージをしっかり主張することが重要です。

配偶者の不貞が発覚した場合には、離婚問題、慰謝料問題に精通した弁護士法人ALGの神戸法律事務所の弁護士にぜひ一度ご相談ください。